品質再評価制度(ジェネリック医薬品の品質3)
確かに過去においては、ジェネリック医薬品については
旧厚生省が承認していたにもかかわらず品質が悪いものもあり、
医者の間では、「後発品はキレが悪い」という
イメージが持たれた時代がありました。
しかし、1997年以降再評価の終わったものは
以前のジェネリック医薬品とは違うと評価は高くなっています。
それを知らない、または知ろうとしない医者が多いのも確かです。
ジェネリック医薬品の開発は
品質の検証に重点が置かれています。
先発品メーカーにも企業秘密というものがあるので
細かい技術まではオープンにはできません。
だから、後発品は
先発品の製造方法をそっくり真似ることはできません。
それで、後発品をつくるときには
先発品の欠点もあらいざらい調べなければならないので、
新薬よりいいものができる可能性もあるのです。
それを製剤工夫といって
患者が飲みやすいようにく小型化したり錠剤にしたり、
小児用には嫌がらずに飲めるように味を工夫したり
ジェネリック医薬品にさまざまな工夫をしているのです。
*品質再評価制度・・・
先発品もジェネリック医薬品も
第三者がだれでもいつでも溶出試験を追試できる制度で
追試は抜き打ちで行われ、その品質について公表されるしくみです。
後発品をつくるときには
新薬よりいいものができる可能性もあるのね!
品質の検証(ジェネリック医薬品の品質2)
生物学的同等試験とは、
健康な人に先発医薬品と後発医薬品をそれぞれ服用してもらい、
薬の有効成分がどのくらいの速度で血液中に入るか、
その量はどのくらい溶けるかなどを調べる検査のことです。
日本での後発薬の生物学的同等試験が
どんなに厳しく高い水準であるかはよく知られているところです。
1997年の改定により
日本での後発薬の溶出試験は
非常に厳しいものとなっているようです。
日本では、
後発薬については、溶出試験だけでなく、
血中濃度の試験の2本立てでチェックを行っているということです。
例えば、薬の効き目のばらつきを防ぐため、
胃酸の平均値をPH1.2として、糖衣錠が
溶け出すように作られていたのを、
現在では、無酸の状態でも溶け出すようにするため、
水に溶けるか、3種類のPH液にとけるか、の試験を行います。
このとき、溶けるだけでなく、
血液中の薬の濃度がどうなるかの試験を行います。
後発薬に関する
溶出試験と血中濃度の試験によるチェックは、
日本の厚生労働省だけが課している厳しい試験なのです。
*溶出試験・・・
溶媒に製剤を溶かし、
主成分の溶け出す時間とその割合を測定する試験
日本の後発薬の品質検査はとても厳しいのね
安全性(ジェネリック医薬品の品質1)
ジェネリック医薬品がつくられるのは、
新薬が開発されてから20〜25年がたってからです。
ということは、20〜25年の間に
その薬の効き目や副作用が十分に確認されている
ということになります。
つまり、発売間もない新薬より、
特許の切れるころの薬のほうが、
情報量において優れているといえます。
その十分な情報をもとにつくられるのですから
厚生労働省の承認試験が十分なものであれば
後発薬は安全であるということになるわけです。
20〜25年をかけて研究された薬について
後発薬はその後更に開発研究されるわけです。
生物学的同等試験(先発品と同等であることを検証する試験)
というものを更に積み重ねていくということになります。
なるほど発売されたばかりの新薬より、
特許の切れるころの薬のほうがいろいろな点で優れているわけね!
