医薬品の呼称分類(名称の由来1)
医薬品の呼称(呼び方)は通常次のように分類されているようです。
@科学薬名 Chemical drug name
薬学者が化学構造により命名した国際的薬名で、
薬はすべて亀の甲のような化学構造式を持つ有機化合物から成ります。
この化学薬名は、非常に長いので、
実際の臨床現場では使われることはないようです。
A一般名 Generic name
化学構造をできるだけわかりやすく、薬効や構造の類似から
医薬品を分類した薬品名を一般名といいます。
もともとアメリカにおいて
製薬会社が申請した薬名を基準として、
米国薬剤師会が公式に承認した医薬品名で、
Pharmacopedia Usaに記載された薬名が
ジェネリック薬名だったようですが、
最近は、FDA(食品医薬品局)、WHO(世界保健機関)に
薬名を制定する権限が移っているようです。
WHOの国際医薬品原薬委員会(薬品名称調査会)が、
基本ルールにより申請された薬剤を命名する、もっとも広範に認定された一般薬名が
国際医薬品原薬一般名と呼ばれるものだそうです。
B市販薬名 trade name brand name(先発薬剤商品名)
これは商品薬名(ブランド名)と呼ばれるもので、
先発医薬品(新薬)を開発した製薬会社が命名する薬名です。
日本では商品名により公定薬価を決定しており、
処方箋にも一般名ではなく商品名を記入しています。
これは世界でもとても珍しいことなのだそうです。
Cゾロ新薬

日本では、ジェネリック医薬品(後発医薬品)=ゾロ新薬
だという考え方をする傾向もあり、
医師を含む医療関係者の中にも
そういう考え方をする人はたくさんいます。
ここでは、ジェネリック(後発)医薬品とゾロ新薬は
全く別物という基本的な考え方に基づいています。
ゾロ新薬とは、
先発新薬の売れ行きを見て、化学構造を少し変えて、
新薬として申請し許可された医薬品のことです。
日本では新薬1品が開発されると、
他の会社が少しずつ化学構造を変えた新薬がぞろぞろと出てくるので、
ゾロ新薬は数百品にものぼるそうです。
日本の薬の数が世界一多いのも
このゾロ新薬が多いことが原因だそうです。
アメリカではこういう形で出てきたものは
正式な医薬品としては承認されてはいないようです。
日本では患者が病院のはしごをするとゾロ新薬をたくさんもらうことになるので、
成分の偏重が生じ、本来の薬の効果が薄れたり、
医療費の高騰を惹き起こすという問題も生じているようです。
D
ゾロ新薬とは異なり、特定の例外を除き、
忠実に@の先発医薬品と同じ化学構造を持つ薬で、
先発医薬品の特許が切れた後に同じ成分、化学構造で
開発生産される薬のことです。
日本では、大手ジェネリック製薬会社は、
独自のブランド名をつけているため、
一つの先発品に対し、
後発品のブランド名が数種あることになります。
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