ノバルティス社に42万人分の署名を提出/後進国vs大手医薬品メーカー6
2007年8月6日、
インドのチェンナイ高等裁判所が
特許に関するノバルティス社の訴えを
退ける判決を下したことをお伝えしました。
訴訟の取り下げを求めるMSFの署名活動に
世界中で42万人以上が参加したことも
合わせてお伝えしましたが
その42万人以上が署名した請願書を
国境なき医師団(MSF)は8月7日、
スイスのノバルティス社本社に届けた、ということです。
この請願書を提出して
上訴を断念するよう求めたというものですが
既にノバルティス社には上訴の意向はないようです。
MSFインターナショナル会長の
クリストフ・フルニエ医師がホームページで
本件裁判に関する署名への
協力に対する謝意を表明していますが
その中で
『また、MSF(国境亡き医師団)は
ノバルティス社がこの判決に対して
上訴を行わない方針であると聞き、喜ばしく思っています』
と記しています。
続けて
『同社がWTOやその他の機関を通じて
インド特許法に対する異議申し立てを行わないよう、
強く要請します』
と強調していますので
ノバルティス社が、
たとえ本件に関し上訴しなくても
WTOなどを通じて
インド特許法に対する異議申し立てを
するかもしれない
という懸念はあるのでしょう。
そして更に
『私たちは、この判決だけで
医薬品へのアクセスの問題が
解決されるなどという幻想を抱いてはいません。
薬価を引き下げ、切実に必要とされている
新たな薬や診断ツールの開発を促すために
なすべきことは、依然として山積しています・・・』
と続けています。
ノバルティス社は、
今回の判決が今後の技術革新に悪影響を与える
との懸念を表明していますが、
現実には、特許制度が強化されても、
貧国に喘ぐ人びとが必要とする医薬品などの
開発が促進されてきたわけではなかったようです。

判決結果にぬか喜びをしていてはダメですね!
このインドの特許法支持の判決が前例となって
他の後進国でもジェネリック医薬品の供給が問題なく
行われるよう法の整備がされるといいのですが・・・。
