ルピンが共和薬品工業を買収/ジェネリック業界再編の動き
前記のとおり、インドの
ジェネリック(後発医薬品)メーカー大手のルピンが
共和薬品工業を買収するという発表がありましたが
インドの製薬会社の傘下に
日本の日本の製薬会社が組み込まれたのは
これで2例目です。
売却する株式の割合は、
半数以上という点で合意しており、
譲渡金額は100億円以内の予定とのこと。
外資による日本のジェネリックメーカーの
再編の動きはこれからもますます
加速していきそうです。
ルピンはムンバイに本社を置き
ジェネリック医薬品の競合国インドで
製薬会社としては第6位の業績を誇る大手。
5500人以上の従業員を抱え
2006年度の売上高は
200億ルピー強(約600億円)。
インド国内に
6ヶ所の工場を持ち
原薬から製剤まで一貫生産しており、
欧米にも進出して事業を拡大してきています。
一方、
共和薬品工業(大阪市)は
未上場とはいうものの
日本では10位前後に位置するジェネリック医薬品メーカー。
製品は
精神疾患薬から消化剤まで実に多岐にわたり
販売網も全国に及んでいます。
共和薬品工業自体が
これまで買収によって成長してきたた企業で
ドイツのベーリンガー・マンハイムやバイエルの
ジェネリック関連事業部門、
MGファーマの全処方薬の販売権などを買収しています。
日本国内ではこれから
ジェネリック医薬品市場の急成長が予想されることから
激しい競争に打克つためには
単独での取り組みでは難しいと判断したものと
報道されていました。
今回の再編に関して
医薬協会長である澤井製薬社長は
次のようにコメントしています。
『こうした再編は今後、増えていくだろう。
内資、外資と区別する時代ではない。
いいものを安く提供する企業であれば、いいのではないか。
ただ、全てが外資系で占められてしまうと、
国内の工場が閉鎖され、
地域産業の空洞化につながることを懸念している』

澤井会長は2006年11月に現行の薬価制度を批判して
日本のジェネリック医薬品業界再編について、
企業が大きくなればなるほど、
TOB、M&Aにさらされることになるとの認識を示し、
外資に買収される危機感を表明していました。
