特許を巡る訴訟/ジェネリック医薬品事件簿5
東南アジアなど後進国による
ジェネリック医薬品製造のための
(この場合、
“ゾロ”などと呼ばれるようですが)
製薬企業の特許を無視して行われる
『強制特許実施権』は
世界中の大手製薬企業にとって
大きな悩みの種であることは事実のようですが
大手製薬企業間でも
医薬品の特許を巡り
世界中で訴訟が頻発しているようです。
(2008年)4月には
米国のファイザーが
カナダのファーマサイエンスを
高血圧症治療薬「ノルバスク」の
有効成分に関する特許について提訴。
カナダの連邦裁判所は
ファーマサイエンスに対し、
ノルバスク特許の有効期限が切れる
2010年8月まで
後発品の発売を禁じる命令を下しています。
英国のアストラゼネカから
プロトンポンプ阻害薬プリロセックの
特許侵害で訴えられていた
米国後発医薬品メーカーのマイランは
係争中であるにも拘らず
2003年8月に
後発医薬品オメプラゾールを発売していましたが
この(2008年)6月には
米連邦巡回控訴裁判所が
本件製品には特許侵害は認められないとした
判決が言い渡されています。
また
マイラン社に関しては
日本の第一三共も
高血圧治療剤「エイゾール(AZOR)」の
特許侵害で提訴していますが
マイランの子会社
マトリックス・ラボラトリーズは
第一三共の特許が無効であるとの見解を記した
特許証明書を提出している、とのことです。
7月には
イスラエルの
テバ・ファーマシュ−ティカル・インダストリーズは
多発性硬化症治療薬コパクソンの
化学組成や使用法に関する7件の米国特許に関し、
米国のモメンタとスイスのサンドが
FDA医薬品簡略承認申請(ANDA)を行ったとして
特許侵害で提訴する方針だとしています。

医薬品に限らず
ありとあらゆる物が特許を巡り
世界中で激しい争いとなっているようです。
